「夜(ヨ)に入りて、物の映(ハ)えなし」といふ人、いと口をし。万のものの綺羅
(キラ)・飾(カザ)り・色ふしも、夜(ヨル)のみこそめでたけれ。昼は、ことそ
ぎ、およすけたる姿(スガタ)にてもありなん。夜は、きらゝかに、花やかなる装束
(シヤウゾク)、いとよし。人の気色(ケシキ)も、夜の火影(ホカゲ)ぞ、よきはよ
く、物言ひたる声も、暗くて聞きたる、用意ある、心にくし。匂(ニホ)ひも、ものの
音(ネ)も、たゞ、夜ぞひときはめでたき。
さして殊(コト)なる事なき夜、うち更(フ...(略)
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2010/02/27(Sat) 16:00:46
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週刊徒然草